2010年01月21日

かいじゅうたちのいるところ

堺東映シネマで劇場鑑賞。

“かいじゅうたちのいるところ”

★★★★
(世界観にプラス1)

奇才『スパイク・ジョーンズ』監督作。

『モーリス・センダック』原作で1963年に出版され『20世紀最高の絵本』と称されたり『世界一有名な絵本』の一つと言っても過言ではない物らしい。全世界で売上部数2000万部を越え、日本でも100万部以上売上、さらに第44代米国大統領オバマ氏がイースター祭というイベンドで、3万人の親子の前で朗読した作品。そのようなモンスター絵本であっても、無知な僕は知りません。



ストーリーを簡単に紹介。

8歳の少年マックス。両親は離婚し、母親と姉と暮らしている。父親とは週末に会う程度。

そんなある夜、母親と口論し、オオカミの着ぐるみを着て家を飛び出した少年マックス。そして彼の想像と妄想の創造世界へ大冒険。



『本編序盤の15分』と『8歳の少年が経験し体験し得た知識』を基に創られた世界。その『かいじゅうたち』がいる世界観についていけるかいけないかで、大きく評価は左右される。

本編は101分だが、中学生風男子5人組は30分もたずに退席していた。思春期で反抗期で背伸びする年頃だと、本作は退屈であり窮屈なのだろう。

加えて本編中の音楽は魅力的な誘惑で眠気を誘う。

気持ち良さそうに寝ている人が何人か居た。

本作で映画デビューの主人公『マックス・レコーズ』は当時9歳。

その主人公の日本語吹き替えを担当したのが『こども店長』で今や大人気の『加藤清史郎』君。感情的になったり、少し長めの台詞だと、あの愛嬌のある滑舌が大爆発。何を言っているのか聞き取るのに苦労する場面がいくつかあった。それでも『大人の都合で引きずり込まれたこども店長』はよくやっていた。

本作は説明が少なく想像力が必要なのだが、説明なんて不要。

僕の従兄弟がまだ4歳の男の子で、本作を観ていると、その子と会話をしている時の事を思い出した。

その子は『仮面ライダー』が大好きで、僕に一生懸命説明しながら話してくれる。

その時に聞き返したりすれば『理屈なんて何もない返し』をしてくれる。

例えば「何でそのライダーは他のライダーより強いの??」と聞けば「他のライダーより強いから」と答えるように。

そのような会話が本作で当たり前のようにあり、突拍子もない展開でもその会話は成立してたりする。客観的に『子供の会話を見聞きしている』ような作品。

それが苦痛となるか、心地良いと感じられるか。頭を柔軟にしておかないと厳しいだろう。

僕は器や精神や甲斐性など全てにおいて大人になりきれていないので、本作の世界観は大好きだ。

そして何よりかいじゅうたちが『着ぐるみ』で、それが飛んだり跳ねたり転んだり右腕ひきちぎったりするので大興奮!!

それでもラストは素敵。

母は息子を強く抱きしめ、不安げな表情から安堵。

息子の食事を優しい顔で見つめ、疲れと安心から眠りにつく母。それを見た息子は食事の手を止め笑みを浮かべる。

台詞1つない優しいラスト。

上映終了後『寝る前に親からお話しをしてもらっている』かのような気持ちになり、劇場をあとにした。
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