2009年12月22日

フォース・カインド

TOHOシネマズ泉北で劇場鑑賞。

“フォース・カインド”
★★★★
(考える楽しみに+1)



アメリカはアラスカ州の北部にある町ノーム。

この街では不眠を訴える住民が300人以上おり、未解決の殺人事件や多数の行方不明者も出ていた。

2000年10月。ノーム在住の女性心理学者のもとに不眠症で悩む住民が訪れる。

催眠療法をした患者の多くに共通する事があった。『深夜3時』や『白いフクロウ』や『一部の記憶喪失』など。

1960年以降FBIは2000回以上ノームに来ている。

ノームではいったい何が起き、女性心理学者が目の当たりにした事とは…。



あらすじはこのような具合です。



ネタバレに気をつけ感想を。

基本的に僕は『信じる側』だ。その方が楽しいし、夢があるし、否定する方が嘘くさい。

否定や肯定をした後『なぜそうなのか』を互いに言い合う楽しみがある作品。

映画の情報量だけの僕ですら、誰かと話し合いたい。これを専門分野の方達が観たら、凄まじく議論したくなるだろう。

65時間以上の記録映像や音声。記録映像と再現映像が肩を並べて映し出される。

本編冒頭に『記録映像の一部に衝撃的な映像』とあるのだが『どう衝撃的で、それがどの映像なのか』も人それぞれ違うだろう。

映画の演出はと言うと、対象となる人物にカメラがゆっくり寄る事で注目させ、記録と再現の映像が法則通りに画面で分割されているのが、後に左右入れ違ったり、上下左右に移動したり、本編中の動揺をうまく表現し、観客はその演出で混乱を招く。これは良かった。

幾つか流れる記録映像は実際とは言うものの、気になる部分がやはりある。偶然か必然か捏造か。そりゃ恐れて行動しにくいだろうが、心底解決を求め願うなら『シーツぐらいめくれないのか』と思うし、その患者の側に駆け付けないのか??距離を保っていて、詰め寄らないのだ。それに似た現象が別で起きた時の記録映像が凄い。シーツで隠せない変わりに『映像の乱れ』で隠れてしまっているだ。

信じないのではなく、信じるに信じられないのだ。

否定ばかりだが、僕は『信じる側』に変わりない。

本編は『引き寄せてまた突き放す』展開。それにより鑑賞中に出した自分なりの答えは破壊され、再度考えさせられる。加えてエンド・クレジットの最中に『ある音声』が流れ、さらに考える。そして気付けば本編が終了していた。僕はなかなか座席から立てなかった。そして自分なりに簡単な答えを出してから席を立った。

僕の解釈と見解。

真実ではなく嘘だったとしても、真実を隠す為の嘘であるかもしれない。そうなると真実の中に隠れた本当の真実は一体何なのか。

これも結局答えじゃない。

調べれば調べる程、分かる部分はあるだろう。考えれば考える程、発見もあるだろう。しかし必ず行き詰まる時がくる。その時に答えを出せる部分もある反面、理解しがたい部分もある。それをどう解釈するかは人それぞれだし、情報処理するしか無いかも知れない。

信じる信じないもあるが、『考える事』が大事であり『見たり聞いたりした事を鵜呑みする事の危険性』を本作は、信じる信じないの影に隠して問題提議をしているようにも僕は思った。

あなたはどうですか??
  
Posted by DNA池上 at 17:04 Comments( 2 )