2009年10月26日

真実と世間体

男性が悲壮感漂う表情で子供を抱きかかえる1枚の写真があった。

それにまつわる話。

その写真が掲載されていた記事を見ていた人が、知人から『ある事』を知らされた。

記事の写真は男性に抱きかかえられた子供の『膝から先は写っていなかった』のだが、基となる写真では『つま先まで撮られていた』のだ。

その基となった写真と記事の写真を見比べた。

違いは誰でもすぐ分かる。

子供の『足首が皮1枚でかろうじて繋がっている』状態で垂れていたのだ。

戦争や紛争に巻き込まれたのだろう。

その写真を掲載した記事は企業からの献金やスポンサーや様々な事情や配慮から『膝から先を見せない写真』に仕上げたのだろうが、カメラマンからすれば憤慨で侵害だ。

現場で身を削り、命掛けで撮った写真が卓上で修正されて、世に出る。

カメラマンが世界に伝えたい事実や真実はねじ曲げられ、その被写体となった男性や子の感情もまた違った意味を持たれてしまう。

膝から先があると無いとでは大きく異なるし、写真を見た人が抱く『男性が悲壮感に満ちた表情をしていた理由』が違ってくる。

そのような修正をしてしまうマスコミを批判しても仕方ない。マスコミ各社はマスコミなりに伝えているからだ。

例えば自動車メーカーがスポンサーの番組なら『どこどこメーカーの車はポンコツだらけ』的な話は出来やしない。

一個人でも言える事や言えない事がある。

大きくなれば尚更だろう。

だから鵜呑みせず、我々は考えて情報を処理するしかない。

中学生の頃、隠していたエロ本が母親にバレた時「こんな女性が世の中にたくさんおると思ったあかん!」と怒られた。

その一言でエロに満ちた大人の世界に憧れ、夢を見ていた中学生の僕は見事に打ち砕かれた。

おかん、ほんまにそうやね。
  
Posted by DNA池上 at 18:19 Comments( 6 )